マツモト建築芸術祭2024 ②「花と蜂、透過する履歴」「曼荼羅」「ape dispenser、pencil sharpener、outlet、compass、top」
旧松本市立博物館で開催中の「マツモト建築芸術祭2024」2回目の投稿です。
村松英俊Hidetoshi Muramatsu
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気に入ったものを石にして残したい
ものの時間を止めているような、新たな時間を創り出しているような感覚
石化していくイメージ
いずれは朽ちていくものたち
数千年、数万年後、石だけでも残っていたら、そのものが存在した証になれないだろうか
遠い未来に欠片だけでも残せたらと思う(公式サイトより)
前回も展示されていたモノもあり懐かしかったです。
宇佐美雅浩Masahiro Usami
曼荼羅 Manda-la
この一枚の写真は、中心にいる人物の世界を表現している。ただ、知ってほしいのは撮影時のシャッタースピードが1/125秒だとしても、この撮影にいたるまでの交渉のスピードは平均して2年から3年。合成ではない。
写真に参加する人々の意思を動かすために時間がかかるのである。
その人物と繋がりのある人や物を実際にならべて撮影しているこの作品は、被写体のバックグランドを表現した「一個人の曼荼羅」というだけでなく、地域ごとのソーシャルなメッセージさえも伝える事のできる写真を目指している。
曼荼羅はサンスクリット語で、mandalaといい、本質を意味するmandaと、所有を表すlaを合成した言葉である。「本質を図解する物の」意味。(日本大百科全書より)(公式サイトより)
メイキング映像もあり面白かったです。
磯谷博史 Hirofumi Isoya
花と蜂、透過する履歴 Flowers and Bees, Translucent Archive
長年使用されてきた博物館の展示ケースに置かれた発光する2つの大きなガラスのボトル。ボトルにはたっぷりと満たされた蜂蜜に集魚灯が落とし込まれ、周囲に漏れ出る光は、蜂蜜を潜り抜け、濃いオレンジ色をおびています。膨大な蜂の労働の結晶である蜂蜜は、ルドルフ・シュタイナーやヨーゼフ・ボイスにも神聖な物質と捉えられてきました。ガラス瓶の中には、花々、蜜蜂、そして人間の関わりという長大な時間と出来事が溶け、その履歴が照らされているようです。集魚灯のほのかな温もりによって、目には見えない速度で動く蜂蜜は、歴史を陳列する博物館という空間で、人間の時間の概念を無視しながら、粘度のある独自の速度を提示しています。(公式サイトより)
美しい紅に惹かれます。
マツモト建築芸術祭③に続く